ビジネス会食で気を付けたいマナーとは?ポイントや注意点を解説

社会人として働いていると、取引先の人やお客様と会食をする機会があり、時にはお店の手配を任されることもあるでしょう。本記事では、会食の際にゲストをスムーズにもてなして、満足してもらうためのマナーや、セッティングのポイントを解説します。
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会食をセッティングする際のポイント
会食のセッティングを任された際は、以下のポイント4つをおさえておきましょう。
- ゲストの好みをリサーチしておく
- 事前に候補店に足を運んでおく
- お店のスタッフとコミュニケーションをとっておく
- 役割分担を決めておく
ゲストの好みをリサーチしておく
まずは、ゲストの好みやアレルギーの有無、席の希望などをリサーチしておきましょう。事前にゲストと接触する機会があった場合、言動などから相手の性格や好みを想像することで、お店が選びやすくなります。
事前に候補店に足を運んでおく
候補のお店がある程度絞れたら、事前に訪れておくことをおすすめします。実際に足を運ぶことで、席や料理の印象、トイレの位置なども確認できるため、当日にゲストをよりスムーズに案内できます。
お店のスタッフとコミュニケーションをとっておく
会食や接待を成功させるためには、お店のスタッフを味方につけることが重要です。予約の電話をする際など、やり取りを重ねる中で良好な関係を築くことができれば、食べ物の好き嫌いや料理の内容に、柔軟に対応してもらえる可能性があります。また、料理の説明に来てもらえば、会話の糸口になり場の雰囲気を良くすることができるでしょう。
役割分担を決めておく
幹事を任されると、手配やおもてなしなどを一人で抱え込んでしまう人は多いものです。しかし、全ての仕事を一人で行おうとすると、忙しさからスムーズに案内ができず、失敗のリスクが高まります。
会食を成功させるためには、ホストである自社の人間全員が一つのチームとして、それぞれが役割を持って行動しましょう。例えば、食べ物や飲み物をオーダーする係、会計係、手土産を用意する係と、タスクを細分化して分担することで、抜けや漏れの失敗を防ぐことができます。
会食中のマナー
会食中のマナーを順序に沿って解説します。
入店
先方よりも早く到着した場合、お店には先に入らず先方を待ちましょう。ウェイティングルームがあれば利用するのがベターですが、お店のスタッフに席に案内された場合は、下座の席に座るのがマナーです。
席次
会食の席次は、基本的に入り口に近い席が下座、遠い席が上座です。和食の場合、床の間があれば、そこに近い席が上座になります。洋食の場合、レディーファーストの文化に則り、女性が先に席に着くのがマナーです。ただし、上司より部下が先に座るのは日本ではマナーに沿っていないと考えられるため、状況に応じて行動しましょう。
お店によっては、上座下座が分かりにくかったり、外の景色が見やすい席が上座になったりします。上座が分からない場合はお店の人に尋ねましょう。
注文
会食が始まったら、ゲストや上司が気持ちよく食事と会話を楽しめるように、常に注意を払うべきです。ゲストのグラスが空いたり、残りが少なくなっていたりすれば、ドリンクメニューを渡して次のドリンクを伺いましょう。
他にも、揚げ物や焼き物など、油分が多く手や箸が汚れやすい料理出た際は、ゲストが食べ終わるタイミングで、追加のおしぼりと箸をお店のスタッフにお願いしましょう。
会計
会計をする際は、ゲストが見えないところで済ませておくのがマナーです。食事が終盤に差し掛かったら、トイレに立つふりなどして、事前に会計を済ませておきましょう。
解散時
解散時は、事前にゲストが何で帰るのかそれとなく伺っておきましょう。タクシーを利用する場合は、早めにお店の人に手配をお願いしておきます。タクシー代やチケットを渡す際は、封筒に入れて乗車時に渡すのがマナーです。手土産を渡すのであれば、見送り際にさりげなく渡すとスマートです。
会食後に好印象を残せるマナーを身に着けましょう
会食を成功させるコツは、ゲストの立場になり、何をしてもらったら嬉しいかということを考えて行動することです。また、気付かないうちに相手に失礼をしてしまわないように、今回紹介した内容を参考に、基本的な会食のマナーを身に付けておきましょう。