立食パーティーのマナーとは?料理の取り方や振舞い方を紹介
立った状態で、ビュッフェスタイルの食事を楽しむ立食パーティーは、ビジネスシーンにおいても、企業の祝い事やレセプションパーティーなどで、取り入れられるケースが増えています。立食パーティーには、着席形式のパーティーとは異なるルールやマナーが存在するので、参加前にしっかりとチェックしておくことが大切です。そこで本記事では、立食パーティーの服装や、食事のマナーを紹介します。
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立食パーティーの服装マナー
立食パーティーに参加する際の服装は、招待状にドレスコードがあれば、それに合わせましょう。特に記載がない場合、スーツやワンピースでの参加が基本です。他にも、以下のポイントに注意して服装を選びましょう。
服 |
動きやすさ、料理の取りやすさを意識して全体と手元のボリューム感に注意する |
靴 |
履き慣れたものを選び、汚れや傷がないかチェックしておく |
時計・アクセサリー |
派手で目立つもの、服に引っ掛かりやすい装飾のものは避ける |
バッグ |
食事や名刺交換の際に邪魔にならないように、肩にかけられて小ぶりなものを選ぶ |
立食パーティーでの食事マナー
立食パーティーでは、以下の食事マナーに注意を払うように心がけましょう。
- 皿は左手でグラスと一緒に持つ
- 皿は1枚だけ使う
- 料理は右から左へ順に取っていく
- 料理は少しずつ取る
- 料理ジャンルを分けて取る
- グラスの水滴で手やテーブルを濡らさないようにする
皿は左手でグラスと一緒に持つ
パーティー中は、皿の外側にグラスを乗せて、グラスの脚部分を左手の親指と人差し指で挟み、残りの指で皿を支えて持ちます。右手を空けておくのは、握手や名刺交換にスムーズに応じるためです。
皿は1枚だけ使う
パーティーでは様々な料理が並びますが、何枚もの皿を使って料理を取ると、図々しい印象を持たれてしまいます。皿は一度に1枚ずつ使い、使い終わった皿は返却テーブルに置いたり、スタッフに下げてもらったりするようにしましょう。
料理は右から左へ順に取っていく
立食パーティーの料理は、一般的に右からサラダ・前菜、スープ、メイン、デザートと、コース料理の順に並んでいるので、順に沿って取るようにしましょう。例えば、甘い物が好きだからと、順序を無視してデザートから取るのはマナー違反です。
料理は少しずつ取る
料理を皿に取る際、何種類もの料理を一度に取ったり、山盛りに取ったりするのは上品さに欠けます。前菜は3種類、メインは2種類を目安に、適量を取るように心がけましょう。
料理ジャンルを分けて取る
料理を皿に乗せる時は、それぞれの料理を楽しむために、温かいものと冷たいものなど、ジャンルを分けて取るようにしましょう。
グラスの水滴で手やテーブルを濡らさないようにする
冷たいドリンクの入ったグラスは、結露による水滴が付きます。紙ナプキンを手に挟んだり、テーブルに敷いたりして、手やテーブルを濡らさないように注意しましょう。
立食パーティーでの振舞い方と注意点
ここからは、食事以外で気を付けたい振舞い方やマナーを解説します。
主催者へ挨拶する
会場に着いたら、必要に応じて主催者へ挨拶をしておきましょう。また、会場を出る前にも一声かけると丁寧です。
ウェルカムドリンクは乾杯前にいただく
ウェルカムドリンクは「これを召し上がりながら、パーティーの開始をお待ちください」という意味が込められています。そのため、乾杯前にいただいておきましょう。
スピーチの際は飲食を止める
主催者や参加者によるスピーチがある場合は、飲食を止めて皿やグラスをテーブルに置き、相手に体を向けて話を聞きましょう。
参加者と積極的に交流する
立食パーティーの主な目的は、参加者同士が交流を深めることです。積極的に会場内を動き、色々な相手と会話をしましょう。
会話は一般的な話題から始める
立食パーティーは交流を深める場ですが、初対面の相手にいきなりプライベートな質問をしたり、仕事の営業や交渉事を切り出したりするのは、マナーに欠ける行為です。主催者との関係やパーティーの感想など、一般的な話題からスタートしましょう。
椅子には基本的に座らない
立食パーティーでは、会場の端に椅子が並んでいる場合がありますが、高齢者や体調がすぐれない人のために用意されたものです。そのため、基本的には座らないようにしましょう。
途中退席する場合は目立たないように退出する
事情によって途中退席する場合、目立たないようにさりげなく退席するのも、パーティーマナーです。
マナーを身に付けて立食パーティーを楽しみましょう
比較的カジュアルなイメージのある立食パーティーですが、ビジネスシーンでは趣旨や主催者の関係性も考慮して、フォーマルさを意識して参加しましょう。また、パーティー中に周りに不快感を与えないために、事前にマナーを確認して身に付けておくことが大切です。