オフィスでのお茶出しのマナーとは?アクシデントの対処法も解説
社会人として、基本的におさえておきたいオフィスマナーのひとつがお茶出しです。一見シンプルな動作に見えますが、正しい順番やタイミングを知らないでいると、無作法と思われてしまうこともあるので、注意が必要です。本記事では、オフィスでのお茶の淹れ方や出し方の順序やマナー、アクシデントが起きた際の対処法を解説します。
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オフィスでのお茶の淹れ方
オフィスでのお茶の淹れ方について、順序に沿ってポイントや注意点を解説します。
湯呑みを温めておく
お茶がすぐに冷めるのを防ぐために、湯呑みに沸騰したお湯を八分目まで注いで温めておきましょう。
急須に茶葉とお湯を注いで蒸す
急須にお茶の葉を入れます。茶葉の量は3人で約6g、大さじ2杯分です。70~80度のお湯を注いだら約1分蒸します。
お茶を湯呑みにそそぐ
人数分の湯呑みを並べて、少しずつ順番に注ぎます。これは、お茶の濃さを均等にするためです。注ぐ量は運ぶ際にこぼれないように、湯吞みの七分目までを目安にしましょう。
お盆に乗せて運ぶ
お盆に湯呑みを並べ、茶托とキレイな布巾も乗せて運びます。茶托はお茶を出す際に使うので、この時は重ねてお盆に乗せておきます。
お茶出しの順序とマナー
お茶の出し方とマナーを順序に沿って解説します。
ノックして声をかける
お茶を乗せたお盆を片手に持ち、空いた手でドアをノックして声をかけます。この時、中にいる人に聞こえるように、しっかりとノックしましょう。中から声がかかったら、ドアを丁寧に開けてお盆を両手で持ち直して「失礼します」と挨拶をします。挨拶が済んだら再度お盆を片手に持ち、空いた手でドアを閉めます。
お盆を置いて茶托にお茶をセットする
お盆は部屋にサイドテーブルがあればその上に、ない場合は下座側の机の端に置きます。下座側に置く際は、席に着いている人に「失礼いたします」と一声かけてから置きましょう。
お茶を出す
湯呑みの底を布巾で拭いてから茶托にセットします。お茶を出す際は、両手で茶托を持ち、相手の右後ろから「どうぞ」「失礼します」と一言添えてお出しします。ただし、会議の最中や話し中の場合は、目線だけで挨拶をして、会話を遮らないように注意しましょう。
退出する
お茶を配った後は、お盆を左脇に抱えて、人々に頭を軽く下げてから退出します。退出の際も落ち着いた動作を心がけましょう。ただし、会議や話し合いの状況によっては、速やかに退出した方が適切な場合もあるため、状況を考慮して行動してください。
お茶出しでのアクシデントの対処法
お茶をお出しする際、突発的なアクシデントが起きる場合があります。ここからは対処法を紹介するので、そのような事態が起きた際に慌てないように、事前にチェックしておきましょう。
お茶を置くスペースが狭い場合
テーブル上にお茶を置く場所がない場合は「お手数ですが、スペースを少々空けていただけますでしょうか」と声をかけて場所を空けてもらいましょう。
お茶の数が足りない場合
途中から会議に参加した人がいるなど、お茶の数が足りない場合は、まずは上席の来客者の方から順番にお茶をお出しします。そして、自社の出席者の足りない分は「改めてもうひとつお持ちします」と一言断ってから退出して、再度お茶を用意しましょう。
お茶を断られた場合
お客様から「結構です」と、お茶を断られた際は、お客様の気持ちを尊重してお茶を下げても問題ありません。
お茶をこぼしてしまった場合
お客様の前でお茶をこぼしてしまった際は、まずはお客様に謝罪しましょう。お客様の服や物が濡れていないかを確認して、もし濡れてしまっていた場合はすぐに拭いてください。
打ち合わせや会議が1時間以上継続している場合
お茶を出すタイミングは、1杯目のお茶を出した30分後がベターといわれています。しかし、会議などの場合は、頻繁に出入りすると話し合いの邪魔になってしまうことがあるので、状況に応じて落ち着いたタイミングで出すことが重要です。
お茶出しのマナーを身に付けてお客様をもてなしましょう
ビジネスシーンでのお茶出しは、自社への印象を左右する重要な行為です。お茶出しのマナーをしっかりと身に付けて、お客様をもてなししましょう。