コーヒーの出し方にマナーがあるって本当？手順や注意点をご紹介

会社や自宅で、コーヒーを出す機会がある方は多いのではないでしょうか。実はコーヒーを出す際の作法にもマナーがあります。そこで本記事では、コーヒーの出し方の基本的なマナーをご紹介します。コーヒーをこぼした場合や数が足りない場合など、トラブルへの対処法もお伝えするので、最後までご覧ください。

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コーヒーを出すベストなタイミング

ベストなタイミングでコーヒーを出すには、お客様が着席した頃合いを見計らいましょう。着席してすぐに出すと慌ただしい印象を与えてしまうため、一息ついた頃が理想的です。また、会社の場合も同様に、全員が着席してからコーヒーを出します。挨拶や名刺交換の邪魔にならないように、くれぐれも注意してください。

コーヒーを片付けるタイミング

コーヒーは、お客様が完全に部屋を出てから片付けましょう。片付けの場面を見られてしまうと、急かされているように感じたり、早く帰って欲しかったように感じたりする可能性があるので注意してください。

コーヒーを出す際に必要なもの

コーヒーを出す際に、必要なものは以下の通りです。

ホットコーヒーの場合

ホットコーヒーを出す際に、必要なものを紹介します。

• コーヒーカップ
• ソーサー
• スプーン
• 砂糖・ミルク

カップやソーサーがない方は、お客様にコーヒーを出す機会ができたときのために、一式揃えておきましょう。

アイスコーヒーの場合

アイスコーヒーを出す際に、必要なものを紹介します。

• グラス
• コースター
• コーヒーフレッシュ・ガムシロップ
• ストロー

アイスコーヒーはグラスの周りに水滴がつきやすいため、一緒におしぼりやミニタオルを出すと親切です。

コーヒーを出す際の手順

ここからは、コーヒーを出す際の手順をお伝えします。

入室する

ドアを開ける前に、必ずノックをします。コーヒーを乗せたお盆を左手に持ち、反対の手でドアを丁寧に開けましょう。ドアを開けたら、右手もお盆に添えて安定させ「失礼します」の言葉とともにお辞儀をします。

再びお盆を左手に持ち、右手でドアを閉めましょう。このときにドアを勢いよく閉めると、失礼なだけではなく、コーヒーがこぼれる可能性があります。緊張しすぎずに、丁寧な動作を心がけてください。

コーヒーを出す準備をする

入室後、お盆は一旦サイドテーブルに置きます。サイドテーブルの上で、コーヒーを出す準備を進めていきましょう。サイドテーブルがない場合には「コーヒーの準備をさせていただいてもよろしいでしょうか」など、一言かけてからテーブルの上のスペースを確保します。次に、コーヒーの入ったカップをソーサーにセットし、ソーサーの手前側に、砂糖やミルク、スプーンなども添えておきましょう。

お客様の前にコーヒーをセットする

お客様の右後ろ側から、コーヒーを置きます。目上の方から配ることを忘れないようにしてください。カップに絵柄がついている場合は、絵柄がお客様の正面にくるようにセットします。絵柄が付いていない場合の取っ手の向きは、基本的に右側になるようにしましょう。

退室する

部屋を出るときは、空になったお盆を左脇に抱えて、静かに退室しましょう。ドアの前で「失礼します」と言って一礼し、静かにドアを閉めてください。

コーヒーを出す際のマナー

ここからは、コーヒーを出す際のマナーをご紹介します。

砂糖とミルクを置く際に声をかける

砂糖やミルクを一人一人に配る場合は問題ありませんが、カゴや小皿にまとめて入れておくこともあります。遠慮して手を伸ばしにくい方もいるかもしれないので「砂糖とミルクはご自由にお使いください」と必ず一声かけてください。

目上の方から順番に配る

コーヒーは、目上の方から配るのがマナーです。会社の場合は、お客様のグループを先に配り終えた後で、自社の社員に配ります。役職が分かる場合は、それぞれ役職の高い順にお出しすれば間違いありません。また、役職が分からない方や、家に招いたお客様にコーヒーを出す場合は、上座側から順にお出ししましょう。入り口に近い席が下座、一番離れている席が上座にあたります。

袖越しをしない

先に出したコーヒーの上を越えて、次のコーヒーを置くことは「袖越し」と呼ばれ、マナー違反にあたります。できるだけ上を通らないように心がけ、スペースなどの都合でどうしても難しい場合には「前から失礼いたします」など、一声かけて置いてください。

コーヒーをこぼした場合の対処法

コーヒーをこぼした場合は、まずお客様に丁寧に謝りましょう。続いて、衣類や持ち物、書類等の貴重品が汚れなかったかを確認してください。万が一汚れていた場合は早急に対処し、すべて片付けた後で新しいコーヒーを入れ直しましょう。また、お客様が手持ちのハンカチを使い吹かれた場合は、汚れたハンカチを持ち帰るためのビニール袋をお渡しすると親切です。

マナーを身に着けて、コーヒーをスマートに提供しましょう

本記事では、コーヒーの出し方の基本的なマナーをご紹介しました。コーヒーを出すのは緊張する場面でもありますが、慣れてくればスムーズに行うことができます。個人はもちろん会社の印象アップにもつながるため、コーヒーを提供するマナーを覚えて損はありません。コーヒーを出す機会のある方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。